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小林よしのり
2024.11.13 08:08

情念のこもった『愛子天皇論』を描かなければならない!

カンヅメになって、3日で一通りのシナリオを書いたが、
今日は再読しておきたい本があるので、読書の日にする。

わしは啓蒙はもう効果がないと言った。
特に男系カルトの国会議員はカルト信仰に嵌ってるから読むはずない。
一般人でも、そもそも知識欲がないなら、読もうとしない。
歳をとってパワーが減退したら、読書も疲れる。
老眼になったら文字を読むのも苦痛になる。
書店が潰れて本との出会いもない。

本来庶民にとって、男系・双系・伝統なんて、どうでもいいことのはずだ。
「手取りが増える」が庶民の関心なのだろう。
天皇制にまでマクロに関心を広げられない。
だから、庶民はただ「愛子さんがいい」という素朴な憧れがあれば、
それで充分なはずなのだ。

一般国民に対して、いちいち皇位継承の理屈を啓蒙する必要などない。
政治家がしっかりしていれば!
政治家が男系カルトに嵌ったりしなければ!

政治家が愛子天皇を妨害して、皇室を滅ぼそうとするから、
わしは描かなければならない。
なるべくエンタメに昇華して描く方法を必死で考えている。
啓蒙でなく、娯楽で読める本だが、学問の裏付けがある
愛子天皇論に挑戦する。

広島の原爆資料館でも思ったが、目的をはっきりさせて、
情念を込めなければ、伝わらない。
絵は情念を込めるのに有効だ。
例え男系カルトに嵌った政治家でも、皇位継承問題を楽しみながら
完全解読できる作品を描き上げたい。

と言っても、わしにもタイムスケジュールがある。
今週いっぱいしかない。
まだシナリオだが、50ページ前後のコンテを描き上げられるか?

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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